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2012/9/12

経済産業情報

魚介類消費量、前年並み

この記事の要約

ハンブルクの水産物情報センター(FIZ)が5日発表した独魚介類消費統計によると、2011年の人口1人当たりの消費量(生体重量ベース。頭、骨、内臓などの不可食部分含む)は15.6キログラム(kg)で、過去最高だった前年(1 […]

ハンブルクの水産物情報センター(FIZ)が5日発表した独魚介類消費統計によると、2011年の人口1人当たりの消費量(生体重量ベース。頭、骨、内臓などの不可食部分含む)は15.6キログラム(kg)で、過去最高だった前年(15.7kg)とほぼ同水準だった。製品形態別(製品重量ベース)では冷凍が31%で最も多く、缶詰・マリネが25%でこれに次いだ。

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地域別では海に近い北ドイツで消費量が多い。小売での1人当たり直接購入量(製品重量ベース)で比較すると、最高はハンブルク州の5.7kgで、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州(5.6kg)が僅差でこれに次いだ。3位はザクセン州(5.3kg)、4位はブランデンブルク州(5.2kg)だった。最も少なかったのはバーデン・ヴュルテンベルク州(3.8kg)とヘッセン州(4.0kg)。

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品目別消費量シェア(生体重量ベース)はスケトウダラが23.3%でトップ。2位以下はニシン(18.5%)、鮭(12.5%)、マグロ/カツオ(11.2%)の順で続く。

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価格の推移をみると、11年の魚介類・水産加工品小売物価指数は05年を23.0%上回っており、上昇率は乳製品・卵(17.1%)、パン・穀類(16.2%)、肉・肉製品(同12.3%)を上回った。燃料高騰による加工・物流コストの上昇のほか、鮮魚価格の値上がりが響いたという。

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