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2012/9/26

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感、3カ月連続で横ばいに

この記事の要約

市場調査大手のGfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は5.9となり、3カ月連続で同水準を保った。所得の見通しに関する指数は大きく落ち込んだものの、景気の見通しに関する指数がひとまず底を打ったことで […]

市場調査大手のGfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は5.9となり、3カ月連続で同水準を保った。所得の見通しに関する指数は大きく落ち込んだものの、景気の見通しに関する指数がひとまず底を打ったことでプラマイゼロとなった格好だ。

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景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から1.7ポイント増のマイナス17.2となり、4カ月ぶりに上向いた。ただ数値自体は長年の平均値であるゼロを大きく下回っており、欧州債務危機の影響が鮮明になっている。GfKは今回の数値好転が持続するかを現時点では判断できないとして、景気の先行きに慎重な見方を示した。

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所得の見通しに関する指数は7.7ポイント減の23.9となり、3カ月連続で落ち込んだ。ガソリン価格が過去最高になるなどインフレ圧力が高まっているほか、失業者数がやや増加に転じたことが反映されたもよう。指数の水準自体は依然として高い。

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高額商品の購入意欲に関する指数は横ばいの33.1となり、高水準を保った。欧州債務危機の影響で低金利が続き将来のインフレリスクも懸念されることから、貯蓄性向が弱まり、不動産などへの投資が増えている。

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