高級車大手の独Daimler(シュツットガルト)は25日、西南ドイツのジンデルフィンゲンにある同社最大の乗用車工場で生産規模を縮小すると発表した。中型車「Eクラス」と旗艦モデル「Sクラス」の需要減少に対応する。操短は実施しない。
\ジンデルフィンゲン工場の生産台数は昨年48万4,000台で、同社の乗用車全体の3分の1を占めた。同工場ではEクラスとSクラスを生産している。両モデルは来年にモデルチェンジを控え販売が伸び悩んでおり、地元紙『シュツットガルター・ツァイツング』は同社がSクラスの生産を1シフト体制にすると報じた。
\Daimlerは2008年、サブプライム問題に伴う需要減への対応に遅れ過剰在庫を抱え込み、大幅な割引販売を余儀なくされた経緯がある。このため今回は早期に減産に踏み切り、利益の減少を抑制する意向だ。
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