独雑誌出版事業者連合会（VDZ）は9月25日、出版メディアのデジタル化をテーマとする作業部会を増強すると発表した。出版社同士が団結してノウハウを持ち寄り、アマゾンやグーグルなどの米インターネット大手の勢力拡大に対抗することが狙いだ。
\VDZは2001年にデジタルメディアに関する作業グループを設置したが、情報メディアやその消費をめぐる環境はこの10年で大きく変化。アマゾンやグーグル、フェイスブック、アップル（いわゆる「ビッグ4」）など、出版産業とは元々縁のなかった米企業が電子書籍の出版や広告などの分野で急速に勢力を伸ばしている。VDZはビッグ4に対抗するために業界をあげて取り組む必要性を痛感し、作業グループの規模拡大を決めた。
\増強後のデジタルメディア作業部会は「高付加価値セールス」「経営多角化」「高付加価値出版」「オンラインIT」の4部門で構成される。メンバーはVDZ会員企業20社の社員有志およそ65名。このほか、業界のリーダーで構成される運営委員会も新設する。
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