化学大手の独BASFは4日、欧州の建設化学事業で従業員およそ400人を削減すると発表した。債務危機と不動産バブルの崩壊に苦しむ南欧を中心に建設需要が激減していることに対応する。
\同社によると、スペインとポルトガルではバブル崩壊後、建設需要が半分以下に減少、ギリシャも同60%の水準にとどまっている。このほか、住宅バブルが崩壊した英国でも市場は低迷しており、BASFはマーケティング、販売、生産分野でスリム化を図る。市場が安定しているドイツでも70人を整理する。
\同社は今回のリストラに伴い、スイスの建設化学子会社2社(MEYCO、CONICA)を売却する意向だ。
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