化学大手の独BASFは22日、石油・天然ガス開発子会社のWintershallとノルウェー国営石油会社Statoilが経営資源を交換することで合意したと発表した。Wintershallはノルウェーでの採掘権を拡大、資産の地域的なバランスを改善する。
\Statoilが北海に持つ石油・ガス田3カ所の採掘権を部分取得する。具体的にはブラーゲ油田の採掘権32.7%、ヨーアガス田の同15%、ベガガス田の30%を取得。ノルウェーでの日産能力を現在の3,000石油換算バレル(BOE)から4万BOEへと大幅に引き上げる。
\Statoilはその見返りとして、Wintershallが開発するエドヴァルド・グリーグ油田の採掘権15%と、現金13億5,000万~14億5,000万ドルを受け取る。
\両社はこのほか、◇BASFとWintershallが共同開発した洋上資源開発技術「Schizophyllan」の実用試験を共同実施する◇Wintershallがドイツで実施予定のシェールガスプロジェクト(「Rheinland」と「Ruhr」)にStatoilが49%出資する――ことでも合意した。
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