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2012/10/24

企業情報

Dirk Rossmann GmbH―PB製造元に値下げ要求―

この記事の要約

ドラッグストア独2位のRossmann(ブルクヴェーデル)がプライベートブランド(PB)商品の製造元に対し値下げを要求している。18日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、広報担当者はその事実を認めた。\ 同社は10 […]

ドラッグストア独2位のRossmann(ブルクヴェーデル)がプライベートブランド(PB)商品の製造元に対し値下げを要求している。18日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、広報担当者はその事実を認めた。

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同社は10月上旬、PB商品の製造元に文書を送付。最大10%の値下げを要求した。Rossmann向けPB商品を製造する企業関係者は同紙に「さらなる譲歩を行えば倒産するメーカーが出てくるのは確実だ」との見方を示した。Rossmannは2011年から品質チェック費用の分担をPB製造元に義務づけているうえ、年初の創業40周年記念キャンペーンではPBメーカーに割引を要求したという。

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値下げ要求の背景には競合Schleckerの会社清算を受けて顧客数が増加し、PB商品の販売が特に大きく増えていることがある。PB製造元の製造単価はこれにより圧縮されたというのがRossmannの判断で、相応の値下げを求めている。

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取引先のPBメーカーのなかには同社の要求に理解を示す向きもある。食品用ラップフィルムを納入するFIPP Handelsmarken社のマルティン・クロスターマン社長は「Rossmannの交渉はハードだが常に公正だ」との見方を示した。

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Schleckerの元顧客は競合dmにも流れ込んでいるが、dmは取引先のPBメーカーに値下げを要求していない。

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