スイス時計協会(FH)が18日発表した9月の腕時計輸出高は前年同月比2.7%減の17億2,840万スイスフランとなり、約2年半ぶりに縮小した。中国経済の減速が響いた格好で、為替効果を除いた実質ベースでは減少幅が8.6%に達した。比較対象の2011年9月は中国と香港向けの輸出がともに45%以上増えており、その反動も大きい。
\中国への輸出高は1億1,310万フランで、前年同月から27.5%減少。最大の輸出先である香港も19.9%減の3億3,350万フランへと落ち込んだ。米国向けは5.4%減の1億7,610万フラン。一方、欧州の主要国向けは好調で、ドイツ(31.2%増の1億480万フラン)とイタリア(23.7%増の1億950万フラン)は2ケタ台の伸びを記録した。このほか、日本向け(6.9%増)と中東向け(31.8%増)も前年同月を上回った。
\価格帯別では3,000フラン未満の製品で大きく落ち込んで入り、金額ベースの後退幅は10.8%に達した。輸出総額の60%以上を占める3,000フラン以上の製品は同3.7%増加している。
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