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2012/10/24

経済産業情報

クラフトフーズ工場で化学事故、操業停止で製品供給に影響

この記事の要約

米食品大手クラフトフーズの独ファリングボステル工場(ニーダーザクセン州)で15日、有毒物質の窒素酸化物ガスが発生する事故があった。けが人はなかったものの、工場は操業を停止しており、同工場で生産するマヨネーズやケチャップの […]

米食品大手クラフトフーズの独ファリングボステル工場(ニーダーザクセン州)で15日、有毒物質の窒素酸化物ガスが発生する事故があった。けが人はなかったものの、工場は操業を停止しており、同工場で生産するマヨネーズやケチャップの供給に影響が出でいる。

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同事故では洗浄用の水酸化ナトリウムが入ったタンクに誤って硝酸が混入され、窒素酸化物ガスが発生。従業員250人と住民1,600人が避難を余儀なくされた。ただ、タンクは生産設備のある棟とは別の建物に置かれていたため、原料や製品には毒物が混入していない。

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クラフトの広報担当者によると、食品業界ではタンクを酸またはアルカリ溶液で洗浄することが日常的に行われている。ただ、両者を混ぜると有毒ガスが発生するため、保管や使用には注意が必要という。

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ドイツでは8月13日にもヘッセン州のエストリッヒ・ヴィンケルにある発泡樹脂工場で、ポリウレタン材料のトリレンジイソシアネート(TDI)が入ったタンクから高濃度の青酸を含むイソシアネートガスが発生する事故が起こった。

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