独信用協同組合連合会(BVR)が15日発表した国内家計資産レポートによると、2011年の家計貯蓄率は10.4%で、前年に比べ0.5ポイント低下した(グラフ参照)。景気回復を受けて消費性向が強まったためで、BVRは12年もほぼ前年並みの貯蓄率を見込む。同レポートは独連邦統計局と独連邦銀行(中銀)のデータをもとに作成された。
\11年に積み立てられた金融資産は1,476億ユーロで、前年に比べ62億ユーロ減少した。一方、不動産、耐久消費財などの実物資産は、住宅需要の高まりを追い風に108億ユーロ増の432億ユーロに拡大した。
\新規の金融資産のうち最も額が大きいのは銀行預金(667億ユーロ)で、ほぼ半分を占めた。保険は562億ユーロ、株式は173億ユーロ。投資証券と債券からはそれぞれ146億ユーロ、18億ユーロの資金が流出した。
\11年末の純家計資産総額(債務を除いた実質)は10兆2,000億ユーロに上った。
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