市場調査大手のGfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の11月向け予測値は前月の6.1(修正値)から6.3へと上昇し、2007年10月以来の高水準となった。景気後退懸念はあるものの、消費者には大きな影響が出ていないもようだ。
\景気の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から1.4ポイント増のマイナス15.8へと上昇し、2カ月連続で改善した。ユーロ危機などを反映して数値自体は長年の平均であるゼロを依然として大きく下回っている。
\所得の見通しに関する指数(同)も6.0ポイント増の29.9に上昇した。同指数の改善は4カ月ぶり。雇用安定や実質賃金の上昇のほか、景気悪化懸念が夏に比べてやや後退したことがプラスに働いたもようだ。
\高額商品の購入意欲に関する指数(同)は33.9となり、前月を0.8ポイント上回った。同指数は過去2年間、30~40の高い水準で推移している。雇用・賃金の安定と歴史的な低金利を受けて消費性向が高まっていることが大きい。
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