ロシアの民間天然ガス大手Novatek(タルコ・サレ)が西欧市場の開拓に本腰を入れる。レオニド・マイケルソン社長が独『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、スイスには同市場の開拓に特化した子会社Novatek Gas and Powerを設置した。
\Novatekはロシア2位の天然ガス会社で、7月には独エネルギー大手EnBWに天然ガスを10年間供給することで合意。西欧市場で初めて顧客を獲得した。年19億立方メートルを販売する。今後は他のエネルギー事業者も顧客として獲得する意向だ。EnBWへの資本参加は考えていない。
\ロシアの天然ガス輸出は現在、国営Gazpromが独占権を与えられているため、Novatekは当面、Gazpromが採掘した天然ガスを西欧で販売する。『ノイエ・チューリヒャー・ツァイツング』紙によると、2016年には同独占権が緩和される見通しで、Novatekは西欧の顧客に自社の天然ガスを販売するほか、価格交渉も行えるようになるという。
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