英家電メーカーのダイソンは、競合の独ボッシュが産業スパイを働いたとして英高等法院に提訴した。ダイソンの技術者をボッシュがスパイとして雇い、過去2年間にわたって新型モーターに関する機密情報を不正入手していたと批判、入手した情報の返還を求めている。
\スパイ行為を行ったとされる社員は研究開発部門のエンジニア。主に掃除機やエアータオルなどのモーターを開発する部署に配属されており、機密情報にアクセスできる立場にあった。
\『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、産業スパイ疑惑は今年1月、同社員がボッシュのコンサルタントとして秘密裏に雇用契約を結んでいたことが発覚したことで浮上した。調査を進めたところ、同社員がボッシュの元社員だったことも明らかになったという。
\ボッシュの広報担当者はメディアの取材に対し、ダイソンが訴訟に踏み切ったことについて「極めて遺憾」とコメント。「我々は、ダイソンから流出したとされる機密情報がどんな情報なのか把握する必要がある」として、事実関係の解明に強い意欲を示した。
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