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2012/11/7

総合 - ドイツ経済ニュース

長距離路線バス規制、来年から大幅緩和へ

この記事の要約

州の代表で構成される独連邦参議院(上院)は2日、改正旅客輸送法案を可決した。長距離路線バスの規制を大幅に緩和することが柱。すでに連邦議会(下院)を通過しており、来年から施行される予定だ。\ 現行法は1934年に成立したも […]

州の代表で構成される独連邦参議院(上院)は2日、改正旅客輸送法案を可決した。長距離路線バスの規制を大幅に緩和することが柱。すでに連邦議会(下院)を通過しており、来年から施行される予定だ。

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現行法は1934年に成立したもので、鉄道をバスとの競争から守ることを主眼としている。このため長距離路線バスの運行が認められるのは◇鉄道路線のない区間◇国際路線――などに制限されていた。

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来年からは当局に運行申請を行えば認可される。補助金が支給されている地域交通網との競合を避けるため、停留所間の距離は50キロメートル以上に設定しなければならない。高速道路を通行しても通行料は課金されない。

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所轄大臣のペーター・ラムザウアー交通相は、長距離バスの料金はマイカーを利用するよりも消費者にとって安上がりだと指摘。今回の規制緩和は乗用車の利用減少のほか、燃料消費と二酸化炭素(CO2)排出量の低減につながるとの見方を示した。

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