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2012/11/7

企業情報

Deutsche Lufthansa AG―リストラ強化へ―

この記事の要約

独航空最大手のLufthansa(フランクフルト)は10月31日の決算発表で、現在実施中のリストラ策を強化すると発表した。経営環境の悪化に対応する狙いで、クリストフ・フランツ社長は「わが社は必要とする収益力を持っていない […]

独航空最大手のLufthansa(フランクフルト)は10月31日の決算発表で、現在実施中のリストラ策を強化すると発表した。経営環境の悪化に対応する狙いで、クリストフ・フランツ社長は「わが社は必要とする収益力を持っていない」との見解を示した。具体策は年末に公表する予定だ。

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現行のリストラプログラムでは2014年までに事業コストを年15億ユーロ圧縮する計画で、従業員3,500人を削減する。

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Lufthansaがコスト削減に取り組む背景には格安航空や中東系航空会社の攻勢を受けて利益が圧迫されていることがある。燃料コストの上昇も重荷となっており、今年は同コストが74億ユーロに達し、前年から11億ユーロ膨らむ見通しだ。

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同日発表した2012年7-9月期決算の営業利益は6億4,800万ユーロで、前年同期から6.2%増加した。ケータリングサービス子会社LSG Sky Chefsの業績が好調だったほか、国外航空子会社Austrian Airlines、Swissのリストラが奏功したことが大きい。売上高は6.2%増の83億ユーロに拡大した。

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