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2012/11/14

経済産業情報

建設大手ビルフィンガーに贈賄疑惑

この記事の要約

独建設大手ビルフィンガー・ベルガーの事業拠点を対象に独内外の捜査当局が10月半ばに立ち入り捜査を実施していたことが、墺『プレッセ』紙の報道で分かった。ハンガリーの高速道路建設などに絡んで賄賂を支払っていた疑いが持たれてい […]

独建設大手ビルフィンガー・ベルガーの事業拠点を対象に独内外の捜査当局が10月半ばに立ち入り捜査を実施していたことが、墺『プレッセ』紙の報道で分かった。ハンガリーの高速道路建設などに絡んで賄賂を支払っていた疑いが持たれている。同社の広報担当者はメディアの問い合わせに対し「捜査を支援し検察に無制限で協力する」意向を表明した。容疑内容については明言を避けている。

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立ち入り調査の対象となったのはマンハイム本社とブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)の拠点。ウィーンの拠点は東欧事業の調整業務を部分的に担当しているという。

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同社はブダペストと南部のペーチを結ぶ高速道路「M6」の建設プロジェクトに墺Porr、仏Egisと共同で応札し、約60キロメートルの区間を4億9,500万ユーロで受注。2006年から07年にかけて建設した。受注に際して賄賂を贈った疑いがある。このほか、スロバキアでも贈賄容疑が浮上している。

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ハンガリーでは汚職が多く、墺建設大手のStrabagも2年前に捜査を受けた。国際的な非政府組織(NGO)のトランスパレンシー・インターナショナルは、ハンガリー政府は汚職対策に積極的に取り組まないと批判している。

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