独電機大手のSiemens(ミュンヘン)は16日、ロシアのインフラ整備プロジェクトなどに関連して現地企業と3つの基本合意契約を結んだと発表した。モスクワで開かれた独露首脳会談に合わせて調印が行われた。
\Siemensとプーチン大統領との合弁企業LLC LLC Ural Locomotivesは、国営ロシア鉄道RZDから貨物機関車675台を受注した。2016年から20年にかけて納入する。契約規模は25億ユーロ。Siemensが受け取る金額は明らかにされていない。Siemensは過去数年間にロシアから総額50億ユーロの機関車を受注している。
\国営送電網管理会社(FGC)とは、高圧送電技術の生産設備を共同開発することで合意した。また、Siemens Transformersが110キロボルトと220キロボルトの変電設備を納入することでも一致した。その規模は2013年に3,000メガボルトアンペア、2014~17年は年5,000メガボルトアンペアとなり、受注総額は3億5,000万ユーロに上る。
\機械メーカーのUralvagonzavod(UVZ)からは、製品ライフサイクル管理(PLM)の導入作業を受注した。生産の近代化とSiemensのソフトウエア導入が内容だ。同ソフトウエアを活用して、事業・製品開発プロセスの改善が可能になるという。
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