太陽電池メーカーの独aleo solar(プレンツラオ)は13日、親会社である自動車部品大手のBoschが同社に対し2,500万ユーロの債権放棄を行うと発表した。両社はこのほか、5,000万ユーロの支払い猶予でも合意しており、aleo solarに対するBoschの資金支援総額は7,500万ユーロに上る計算だ。同支援がないとaleo solarは債務超過に転落するというのが専門家の見方だ。
\Boschは2008年、自動車部品事業への依存度を引き下げるため、当時将来性が高いとみられた太陽電池事業に本格参入した。だが、市場価格の下落を受けて太陽電池メーカーの業績は軒並み悪化。Boschはこれまでに計10億ユーロの減損処理を余儀なくされた。このため同事業を存続させるかどうかを年末までに決定するとしている。
\今回aleo solarに対し債務返済を猶予したことはBoschが同事業を今後も続ける兆候との見方がある。
\aleo solarが14日発表した2012年1-9月期決算の売上高は2億2,240万ユーロで、前年同期から35.4%減少した。モジュール価格の低下と市場の低迷が響いた格好で、営業損益(EBIT)は前年同期の黒字(740万ユーロ)から5,150万ユーロの赤字に転落した。
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