化学大手BASF(ルートヴィヒスハーフェン)の蘭触媒工場が11月第2週から操業を大幅に縮小している。当局が実施した監査で安全システムに不備が見つかり、問題のある施設の稼働停止を命じられたためだ。現時点で操業再開のメドは立っていない。『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が16日付で報じた。
\問題があったのはユトレヒト近郊のデ・メールンにある工場。同工場では樹脂・医薬品の製造に用いる触媒を生産している。操業が禁止されたのは3つある施設のうち2つ。
\現地の広報担当者は13日、オランダ通信(ANP)に対し今後2週間で再稼働するとの見通しを示したが、本社の広報担当者は翌日FTD紙の問い合わせに「(停止中の)両施設はテストが終了すれば、当局の承認を経て操業を再開する」と回答した。生産をいつ頃再開できるかは明らかにしておらず、FTD紙は操業停止が長期化する可能性があるとみている。
\