独玩具最大手のSimba-Dicke(フュルト)が鉄道模型メーカーMaerklinを買収する方向で交渉をしている。14日付『南ドイツ新聞』がSimba-Dickeへの取材を元に報じたもので、すでにデューデリジェンス(資産査定)を進めている。同社のミヒャエル・ジーバー社長は交渉が来年2~3月に終了するとの見通しを明らかにした。
\Maerklinは1859年創業の老舗メーカーで、かつては子供に絶大の人気を誇っていた。だが、コンピューターゲームの登場を受けて需要は後退。2006年には金融投資会社の傘下に入り再建を進めたが、09年に経営破たんした。現在は業績が回復し、2011年は売上高で1億900万ユーロ、営業利益(EBIT)で1,240万ユーロを確保した。従業員数は900人強。
\Simba-Dickeは1982年の設立。国内外の競合買収を通して事業を拡大しており、直近の売上高は6億4,000万ユーロに上った。従業員数は3,700人。ジーバー社長はMaerklinを買収しても相乗効果はないとしながらも、「(Maerklinは)ドイツ最大、最強の玩具ブランドだ。再び子供部屋に送り込むことはできる」と抱負を語った。
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