ドイツ経済研究所(DIW)は14日公開したレポートで、独建設市場が来年5%成長するとの予測を提示した。公共建設部門が全体をけん引。住宅部門も今年に引き続き拡大する。
\DIWによると、公共建設市場は来年6.5%成長する。好景気を背景に税収が大幅に拡大していることが最大のプラス要因。今年はリーマンショック後の景気テコ入れプログラムが終了した影響で同9%縮小するという事情があり、来年はその反動も大きい。
\住宅市場は今年2.0%、来年1.8%成長する。歴史的な低金利でローンを組みやすくなっているほか、インフレ懸念を背景に価値の目減りの小さい資産として住宅の需要が高まっている。
\工場や商業施設などの商工業建築部門は今年も来年も0.5%の小幅成長にとどまる見通し。欧州債務危機で事業の先行き不透明感が高まっており、企業は投資を控えている。
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