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2012/11/21

経済産業情報

ミュンヘンで大停電、送電線ショートが原因か

この記事の要約

ミュンヘンで15日朝、大規模な停電が発生した。停電が起きたのは通勤・通学時間帯の午前7時で、信号機、電車、地下鉄などが一斉に動かなくなったほか、市内の人口のほぼ半数にあたる45万人が影響を受けた。原因は完全には解明されて […]

ミュンヘンで15日朝、大規模な停電が発生した。停電が起きたのは通勤・通学時間帯の午前7時で、信号機、電車、地下鉄などが一斉に動かなくなったほか、市内の人口のほぼ半数にあたる45万人が影響を受けた。原因は完全には解明されていないものの、ミュンヘン市エネルギー公社(SWM)の送電線がショートしたためとみられている。

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1時間ほどで復旧したが、電波時計に信号を送信する電波塔が停電の影響で作動しなくなり、そこから遠隔制御されているフランクフルト市内の街灯の一部が同日夕方に点灯しなくなるなど、市外にも影響が広がった。また、電車・地下鉄の不通を受けて多くの市民がマイカー通勤に切り替えたため、市内と周辺部で発生した道路渋滞は最大で全長160キロメートルに及んだという。

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停電が起きた当初、送電トラブルが確認されたのがSWMの送電線とエーオンの高圧送電網が接続する場所だったため、両社は停電の責任は相手方にあるとして互いに非難しあった。だが、その後の調査で、SWMのミュンヘンとモースブルクを結ぶ送電線がショートし、停電を引き起こした可能性が高いことが判明。SWMは原因解明を急ぐとしている。

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