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2012/11/28

企業情報

Heidelberg Cement AG―サハラ南部の市場開拓に意欲―

この記事の要約

セメント世界3位の独Heidelberg Cement(ハイデルベルク)はサハラ砂漠南部のサヘル諸国で事業を強化する。市場開拓の余地が大きいうえ、先進国に比べ高い利益率も見込めるためだ。ベルント・シャイフェレ社長の発言を […]

セメント世界3位の独Heidelberg Cement(ハイデルベルク)はサハラ砂漠南部のサヘル諸国で事業を強化する。市場開拓の余地が大きいうえ、先進国に比べ高い利益率も見込めるためだ。ベルント・シャイフェレ社長の発言を元に22日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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同社はサヘルの8カ国に計13の工場を持ち、2,200人を雇用している。今後は2015年までに総額2億5,000万ユーロを投資。生産能力を拡張する。具体的にはトーゴとブルキナファソに工場、リベリアに原料粉砕設備を設置するほか、ガーナ工場の生産能力を引き上げる。

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サヘルの人口1人当たりのセメント消費量は100キログラム未満で、北アフリカの同600キロ、先進国の400キロを大きく下回る。インフラ整備が遅れているため、セメント市場拡大の余地は大きく、昨年は成長率が10%に上った。

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同社の北アフリカ事業(トルコ、イスラエルを含む)は昨年、売上高が初めて10億ユーロを超えた。事業を拡張する余地は小さいという。

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