ロシア最大の金融機関である国営Sberbankがドイツ進出を計画している。国際化戦略に沿ったもので、今年6月に買収したトルコのDenizbankを地盤に、ドイツに住むトルコ系・ロシア系市民を対象としたサービスを展開する。セルゲイ・ゴルコフ国際事業部長が独『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。
\事業展開の形としてはオンラインバンクが検討の対象となっているが、詳細は不明だ。欧州事業ではDenizbankと、2月に墺Volksbankから取得した東欧事業の統合作業を優先し、今後2年以内の買収はないとしている。欧州債務危機で先行きが不透明なことも理由の一つのようだ。
\これらの新しい子会社をベースに事業拡大を図るほか、輸出信用事業を強化する。また、独最大手銀行Deutsche Bankとの協力関係を深める方向だ。
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