チョコ(茶)とバニラ(白)の2色の生地が容器のなかでまだら模様状に入り混じった子ども向けプリン「Paula」の特許を侵害されたとして食品大手のDr.Oetkerがディスカウントストア大手Aldiを相手取って起こした係争で、デュッセルドルフ地方裁判所は20日、Aldi製品「Flecki」は製品・製法ともに原告の特許を侵害していないとの判断を下した(訴訟番号:4b O 141/12)。Dr.Oetkerは同製品の意匠権をめぐる争いでも敗訴しており、敗北はこれで2度目。
\デュッセルドルフ地裁の裁判官は、「Fleckiの模様の外観からだけでも、原告の製法特許を侵害したとは考え難い」と前置きしたうえで、Paulaのような細かく整列したまだら模様を作り出すためにはノズルからカップへのプリン充填を2回以上中断し、ノズルの角度をさまざまに変える必要があると指摘。一方、Fleckiでは◇充填中断は全くないかあっても1度◇ノズルの角度を変えるのも1度にとどまる――として明確な違いを挙げ、特許を侵害したとは言えないと言い渡した。
\裁判所は控訴を認めており、判決は確定していない。
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