ドイツ連邦統計局が11月30日発表した2012年10月の小売売上指数(自動車販売店を除く)は前年同月を名目で1.6%上回ったものの、物価を加味した実質では0.8%減少した。営業日数は1年前よりも1日多かった。営業日数と季節要因を加味した前月比の変動率は名目がマイナス2.5%、物価調整値がマイナス2.8%で、後退幅はリーマンショック後の2009年1月以来最大となった。
\前年同月比の変動率を業種みると、食品・飲料・たばこ店は実質0.6%増加した。スーパーなどの総合的な小売店が0.7%増えて全体を押し上げた格好。専門店は0.5%減少した。
\非食料品店は通販を除いてすべて落ち込んだ。後退幅が最も大きかったのは繊維・衣料品・靴・革製品店で、4.6%に達した。
\1-10月期の小売売上は前年同期を名目で2.2%上回った。物価調整値は横ばいにとどまった。
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