スイスの機械大手Oerlikon(フライエンバッハ)は3日、天然繊維・テキスタイル・コンポーネンツ機械事業を中国企業Jinshengグループに売却することで合意したと発表した。取引金額は約6億5,000万スイスフラン(5億3,800万ユーロ)。今後は繊維機械事業の経営資源を将来性が高く景気変動の影響も少ない化繊分野に絞り込む意向だ。遅くとも来年第3四半期までに売却手続きが終了すると見込んでいる。
\今回売却する事業は従業員数が3,800人で、昨年の売上高は11億フランだった。欧州のほか、米国とアジアで事業を展開している。
\Oerlikonは2010年、銀行の債権放棄や資本注入を受けて経営破たんを回避。その後、事業の整理を進めており、今春には太陽電池製造装置子会社Oerlikon Solarを東京エレクトロンに2億7,500万ドルで売却した。
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