タイヤ世界4位メーカーの独Continental(ハノーバー)が欧州域外市場の開拓を強化する。これら市場は欧州よりも高い成長が見込めるにもかかわらず、同社の存在感が薄いためだ。新興市場や北米で事業を加速し、2025年までに上位メーカー3社(ブリヂストン、Michelin、Goodyear)に追いつくことを目指す。ニコライ・ゼッツァー取締役(タイヤ事業担当)への取材をもとに11月28日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\上位3社との差を縮めるために2015年までに10億ユーロを投資。ロシアと米国に新工場を建設するほか、◇ブラジルでの生産能力を900万本に倍増する◇中国での生産能力を800万本に引き上げる◇インド工場を近代化する◇米国の既存工場1カ所を拡張する――計画だ。また、知名度を引き上げるため、2014年にブラジルで開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)のスポンサーを引き受ける。
\Continentalは乗用車タイヤの4分の3を欧州・北アフリカ・中東市場で販売している。特定の市場への依存度が高いと、業績が大きく変動しやすいため、グローバルレベルで事業を拡大していく。
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