化学大手の蘭Akzo Nobel（アムステルダム）は14日、北米の塗装用塗料事業を米同業PPG Industriesに売却すると発表した。塗装用塗料事業は今後、主力の欧州市場と急速に拡大する新興市場に照準を合わせる方針。取引金額は10億5,000万ドル。同社は売却手続きが来年第2四半期に終了すると見込んでいる。
\今回売却する事業の2011年売上高は15億ドルで、Akzo Nobelの売上全体の7％を占めた。北米の自動車・航空機・船舶向け塗料、特殊化学品事業は手元に残す。
\PPGは北米の塗装用塗料市場シェアが現在15％。Akzo Nobelとの取引が成立すると、同市場最大手Scherwin-Williams（同36％）との差が大幅に狭まる見通しだ。
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