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2013/1/2

総合 - ドイツ経済ニュース

高圧送電網敷設計画案を政府承認

この記事の要約

ドイツ政府は12月19日、高圧送電網の敷設・近代化計画案を了承した。再生可能エネルギー発電の大幅増を受けて電力事情が大きく変化することを踏まえた計画で、連邦ネットワーク庁が11月に原案を提出していた。\ 今回の計画案は今 […]

ドイツ政府は12月19日、高圧送電網の敷設・近代化計画案を了承した。再生可能エネルギー発電の大幅増を受けて電力事情が大きく変化することを踏まえた計画で、連邦ネットワーク庁が11月に原案を提出していた。

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今回の計画案は今後10年間で実現予定の計36のプロジェクトからなり、高圧送電網の新設距離は合わせて2,800キロ、近代化は同2,900キロに上る。ネットワーク庁は今後、新たな敷設計画が必要かどうかを毎年検討し、適宜、追加していく。

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フィリップ・レスラー連邦経済相は、高圧送電網の敷設は原発が全廃される2022年までに終了しなければならないと述べ、計画の実現に意欲を示した。送電網の敷設に当たっては住民の反対運動に直面するなどして最終許可が下りるまでに10年を要することも珍しくない。政府はこうした事情を踏まえ、敷設計画の差し止め訴訟について控訴を認めないルールを盛り込んだ。また、認可手続きがいたずらに長引かないようにするため、複数の州にまたがるプロジェクトに関しては所轄権限を州から連邦(国)に移管することも盛り込んだ。そうしたプロジェクトは合わせて21ある。

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