欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/1/2

企業情報

Deutsche Telekom AG―オーバーマン社長が早期退任へ―

この記事の要約

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)は12月21日、レネ・オーバーマン社長(49)が2013年末で退任すると発表した。任期は16年末までとなっているものの、製品開発や接客など第一線に立った仕事をしたいと […]

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)は12月21日、レネ・オーバーマン社長(49)が2013年末で退任すると発表した。任期は16年末までとなっているものの、製品開発や接客など第一線に立った仕事をしたいと考え、早期退任に踏み切った。次期社長にはティモトホイス・ヘットゲス財務担当取締役(50)が就任する。

\

オーバーマン社長は大学生だった1986年に電気通信会社(ABC Rufsysteme)を立ち上げた起業家で、Deutsche Telekomには1998年、移動通信子会社T-Mobileの役員として採用された。その後、同子会社の社長となり、2002年にDeutsche Telekomの取締役に就任。06年に同社長に昇格した。最近は赤字が続く米移動通信子会社T-Mobile USAを現地同業Metro PCSと合併させる筋道をつけたほか、移動・固定通信網の拡張費用を減配で捻出する方針も提示しており、バトンタッチの好機と判断したもようだ。

\

ヘットゲス取締役は長年、オーバーマン社長とともに働いてきた。個人的にも親しい関係にあり、これまでの経営方針を継承する意向を示している。

\