欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/1/2

経済産業情報

DBがティッセンクルップなどを提訴、レールカルテルで

この記事の要約

ドイツ鉄道(DB)は12月20日、ティッセンクルップなど鉄鋼メーカー3社を相手取って損害賠償請求訴訟を起こしたと発表した。鉄道用レールのカルテルで被害を被ったため。和解による解決を目指したが、合意のメドが立たないため裁判 […]

ドイツ鉄道(DB)は12月20日、ティッセンクルップなど鉄鋼メーカー3社を相手取って損害賠償請求訴訟を起こしたと発表した。鉄道用レールのカルテルで被害を被ったため。和解による解決を目指したが、合意のメドが立たないため裁判に踏み切った。

\

訴えられたのはティッセンクルップとフォスロー、モラビア・スティール(チェコ)の3社。3社に墺フェストアルピーネを加えた4社は「Schienenfreund(線路の友)」という名のカルテルグループを形成し、2001年から11年にかけてレール鋼の価格を取り決め、市場も分け合っていた。

\

同カルテルでは連邦カルテル庁が2012年7月、最初に通報して摘発に協力したフェストアルピーネを除く3社に総額1億2,450万ユーロの課徴金支払いを命じた。

\

DBはこれを受けて4社に損賠支払いを請求し交渉を開始したが、フェストアルピーネ以外の3社とは合意が難しいと判断。裁判に踏み切った。

\

ドイツの鉄道インフラは国の予算で賄われているため、DBは損害賠償金を国に納めることになる。

\