ドイツの情報通信業界はこれまでに引き続き順調に成長する見通しだ。業界団体Bitkomが加盟企業を対象に実施した景況感アンケート調査によると、2013年の売上高が「増加する」との回答は76%に達し「減少する」の9%を大幅に上回った。Bitkomのハインツパウル・ボン副会長は、業界は今年もドイツ経済のけん引車になるとの見方を示した。
\企業の成長に労働力の供給が追い付かない状況で、求人募集が埋まらないポストの数は現在、業界全体で1万8,000に達している。
\一方、Bitkomの1日付プレスリリースによると、12年1-9月期の業界輸出高は222億ユーロとなり、前年同期比で3.5%増加した。輸出成長率は第1四半期に0.8%と振るわなかったものの、第2四半期以降は高い水準が続いている(第2四半期6.0%、第3四半期3.9%)。
\1-9月期の輸出が最も大きく伸びたのは通信機器で、前年同期比10.7%増の85億ユーロに拡大。娯楽家電も5.8%増の36億ユーロと好調だった。情報機器は2.7%減の100億ユーロに後退した。
\最大の輸出先国はフランスで、輸出額は19億6,000万ユーロに上った。これに英国(18億5,000万ユーロ)、オランダ(16億3,000万ユーロ)、イタリア(14億7,000万ユーロ)が続く。ハノーバー情報通信技術見本市(CeBit)の今年のパートナー国であるポーランドは8.7%増の12億8,000万ユーロとなり、前年同期の6位から5位へと上昇した。
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