独エネルギー大手RWEの再生可能エネルギー子会社RWE Innogy(エッセン)は10日、営業利益を5億ユーロに引き上げる目標の達成時期を従来予定の2014年から延期すると発表した。洋上風力発電パークの建設計画に遅れが生じ、投資額が大幅に膨らんでいるため。同社は現在、北海に風力発電パーク「Nordsee Ost」を建設している。
\送電網事業者のTennetが担当する海底送電線の敷設工事が遅れていることを受けて、Nordsee Ostの完成時期を当初予定の2012年末から「2014年中旬~同年末」へと変更した。RWE Innogyでは工事が1カ月遅れるごとに1,200万ユーロの損失を被るため、投資額はすでに当初予定を1億ユーロ上回る9億ユーロへと上昇した。同社はTennetを相手取って損賠訴訟を起こすことも検討している。
\RWE Innogyが北海に建設する別の洋上風力発電パーク「Innogy Nordsee 1」でも計画に遅れが生じている。法的な枠組み作りが遅れたためで、現在、同プロジェクトへの投資を見合わせている。
\RWE Innogyの2012年の営業収益は約1億8,100万ユーロで、前年水準を保った。詳細な決算報告は3月初旬に発表する予定。
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