ドイツの食品製造業界団体BVEが16日発表した独業界の2012年売上高は1,701億ユーロで、前年から4.1%増加した。欧州連合(EU)域外向けの輸出が好調で、全体が押し上げられた格好だ。BVEは13年もEU域外向けがけん引車となり売上成長率が3%に達すると予想している。
\国外売上高は11.4%増の534億ユーロとなり、業界売上全体の31%を占めた。EU域外売上の増加幅は15.3%で、EU域内の同2.3%を大きく上回った。特に肉製品、乳製品、菓子の人気が高いという。アジア・太平洋、アフリカ、中東で需要が急速に伸びている。輸出の4分の3以上を占めるEU売上は欧州景気の低迷と失業率の上昇が響き、伸び悩んだ。
\国内売上高は1.2%増の1,167億ユーロと小幅な伸びにとどまった。大手小売店の価格交渉力が強いことが響いたという。ドイツ事業は利益率が低いため、企業は輸出志向を強めているようだ。
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