ドイツの地域航空会社OLT(ブレーメン)が会社更生手続きの適用を裁判所に申請したことが28日分かった。前日には事業再建計画の受け入れを親会社のPanta Holdingに拒否されたことを受けてフライトの運行を全面的に停止していた。
\同社は1958年の設立で、Pantaには昨年8月に買収された。経営再建に向けて大幅な賃金カットなどを労使で取り決め、債権者の多くから内諾を受けていたが、Pantaの支持を得られなかったため、運行停止に追い込まれた格好。経営陣は「債権者を保護するためにすべての支出を可及的速やかに停止する」ことを決議した。ポーランド子会社では昨年夏に運行を停止している。
\OLTはブレーメンとドレスデン、ミュンスター/オスナブリュック、カールスルーエ/バーデンバーデン、ザールブリュッケン間でフライトを運行している。機体数は計15機、従業員数は約500人に上る。
\地域航空は料金が高く、格安航空が登場してから経営環境が悪化。近年は燃料高騰の追い打ちもあり、採算をとるのが難しくなっている。
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