再保険最大手の独Muenchener Rueck（ミュンヘン）が5日発表した2012年12月期暫定決算の最終利益は32億ユーロとなり、前期の7億1,000万ユーロから351％増加した。11年12月期は東日本大震災などの自然災害に伴う保険金支払いが過去最高の45億ユーロに達したほか、国債と株式で評価損を計上。利益が強く圧迫されていた。
\12年12月期は大型災害が10月の米ハリケーン被害（サンディ）のみにとどまり、自然災害関連の保険金支払い額は約3分の1の13億ユーロに縮小した。サンディはそのうちの8億ユーロを占める。
\コンバインドレオ（正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は再保険部門で前期の113.8から91.0へと大きく改善した。元受け部門は同98.7で改善幅は0.4ポイントにとどまった。
\13年12月期の業績予測は発表しなかった。イェルク・シュナイダー財務担当取締役は12年12月期の水準を保つのは難しいと述べるにとどめた。
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