メディア大手BertelsmannとAxel Springerの合弁印刷会社Prinovis(ハンブルク)は6日、ドイツ北部のイツェホーにある印刷所を早ければ今夏、遅くとも来年には閉鎖すると発表した。インターネットとネット通販の普及を背景に雑誌と通販カタログの需要が大きく減少していることに対応。派遣社員250人を含む計1,000人を整理する。
\Prinovisはアーレンスブルク、ドレスデン、ニュルンベルク、イツェホーの4カ所に印刷所を持ち、従業員数は3,800人。2009年に経営破たんした通販大手Quelleのカタログ印刷も手がけていた。イツェホーでは有力週刊誌『Spiegel』『Stern』を印刷している。売上高は推定6億~6億5,000万ユーロ。
\出資比率はBertelsmann74.9%、Axel Springer25.1%。イツェホー印刷所の閉鎖に伴い出資2社は損失を計上する見通しだ。閉鎖コストは5,000万~6,000万ユーロに上るとみられる。
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