有機食品産業全国連盟(BOeLW)が12日発表した2012年の国内有機食品市場規模は前年比6%増の70億4,000万ユーロに拡大した。環境や家畜福祉に関心を持つ消費者が増えたためとみられる。食品全体に占める有機食品のシェアは1年前の3.7%から3.9%に上昇した。
\販売チャンネル別にみた売上シェアは食品小売店(ドラッグストア含む)が50%で最も高く、これに自然食品店・直売市場(同31%)、その他(パン屋、肉屋、八百屋、朝市など。18%)が続いた。売上高成長率は食品小売店が6%、自然食品店・直売市場が7%、その他が4%だった。
\有機食品の消費の伸びに比べると、生産者側(有機農家)の規模は拡大テンポが鈍く、有機農産物の作付面積は2.7%増の104万3,528ヘクタールにとどまった。農地全体に占める割合は6.3%。有機農家の戸数は2.6%増の2万3,096戸で、農家全体に占めるシェアは8%だった。
\品目別で特に高い伸びを示したのは牛肉、鶏肉、食用油で、売上成長率はいずれも15%を超えた。一方、ジャガイモとチーズは前年を下回った。
\2011年の国民1人当たり購入額は61ユーロで、EU27カ国の平均(39ユーロ)を大きく上回った。ただ、トップグループのデンマーク(162ユーロ)、ルクセンブルク(134ユーロ)、オーストリア(127ユーロ)に比べるとまだ低い水準だ。
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