ドイツと中国の2012年の貿易取引額(輸出+輸入)が前年比0.3%減の1,439億ユーロに縮小したことが、ドイツ連邦統計局が26日に発表したデータで分かった。中国からの輸入額が2.8%減少したほか、同国への輸出が2.7%の小幅増にとどまったことが響いた。
\最大の貿易相手国はこれまで同様フランスで、取引額は1.1%増の1,692億ユーロに上った。2位はオランダ(同1,576億ユーロ)、3位は中国が続く。米国は1,374億ユーロで4位にとどまったものの、伸び率は12.3%に達し、上位10カ国のなかで唯一2ケタ台に乗った。リーマンショックに伴う金融・経済危機から回復していることが反映された格好だ。
\輸出高は2位の米国向けが17.7%増と大きく伸び、3位の英国向けも10.1%増加した。1位はフランスで3.0%増の1.045億ユーロだった。財政危機に直面するイタリア向けは9.8%減の560億ユーロと大きく後退。ベルギー向けとポーランド向けもそれぞれ5.1%、3.0%減少した。
\最大の輸入先国はオランダで、5.9%増の866億ユーロに拡大した。中国は昨年同様2位につけたものの、金額は2.8%減の773億ユーロに後退している。3位はフランス(1.8%減の648億ユーロ)、4位は米国(4.2%増の506億ユーロ)だった。
\貿易黒字が最も大きかったのはフランスとの取引で、額は397億ユーロに達した。これに米国(363億ユーロ)、英国(286億ユーロ)が続く。
\貿易赤字が最大となったのはノルウェーとの取引で、177億ユーロを記録した。天然ガス・石油を大量に輸入していることが背景にある。2位はオランダ(156億ユーロ)、3位は中国(107億ユーロ)だった。
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