食品大手の伊Barilla(パルマ)は25日、独製パン子会社Liekenをチェコの複合企業Agrofertに売却すると発表した。同社は主力のパスタ事業を全世界的に強化する方針で、パン事業は中核事業から外れていた。取引金額は非公開。
\Barillaは2002年、ベーカリーチェーンの独Kampsを18億ユーロで買収した際に、Kamps傘下のLiekenを手に入れた。Kampsの経営が悪化していたため、巨額資金を投じて経営再建に努めたものの、その後パン事業からの撤退を決定し、2010年にKampsを投資会社の独Equity Capital Management(ECM)に売却。12年にはLiekenの売却先模索も開始した。
\Liekenは「Golden Toast」「Urkorn」などのブランドを持つほか、スーパーマーケットのプライベートブランド向けにパンなどを生産している。従業員数は4,700人で、昨年は約7億8,000万ユーロを売り上げた。
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