航空大手の独Lufthansa(フランクフルト)は19日、ケルンにある管理部門の統括拠点とノルダーシュテットにある経理拠点の閉鎖方針を発表した。収益力強化プログラム「Score」の一環として実施する。
\Scoreは昨年打ち出したもので、2015年までに営業利益を15億ユーロ引き上げることを目標としている。管理部門のフルタイム就労者を世界全体で3,500人整理するなどの措置を盛り込んでおり、両拠点はこれに伴い閉鎖される。
\Lufthansaが同日発表した2012年12月期暫定決算の営業利益は5億2,400万ユーロで、前期から36.1%減少した。リストラ費計上のほか、燃料価格の高騰や航空税の導入、格安航空会社・中東系航空会社との競争激化が響いた格好で、旅客事業は赤字を計上したという。
\最終損益は前期の赤字(1,300万ユーロ)から9億9,000万ユーロの黒字へと大幅に改善した。保有する航空券予約サービス会社Amadeusなどの株式を売却したことが大きい。
\配当は見送り、資金を航空機108機の新規調達に充てる意向だ。11年12月期は1株当たり25セントの配当を出した。
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