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2013/3/6

企業情報

Lanxess AG―ブラジルのゴム工場刷新、ESBRからSSBRへ転換―

この記事の要約

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は4日、ブラジル南部のトリウンフォ工場を刷新すると発表した。環境性能の高い「グリーンタイヤ」の需要拡大をにらんだ措置で、生産するゴムの種類を汎用品であるエマルション重合スチレン […]

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は4日、ブラジル南部のトリウンフォ工場を刷新すると発表した。環境性能の高い「グリーンタイヤ」の需要拡大をにらんだ措置で、生産するゴムの種類を汎用品であるエマルション重合スチレン・ブタジエンゴム(ESBR)から高機能品である溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(SSBR)へと変更する。投資額は8,000万ユーロ。

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ブラジルでは車両の燃料消費量を12%引き下げることが義務化さるほか、タイヤの燃費効率、雨天時の安全性、回転騒音の表示を義務づける新ルールが2016年10月から導入される。このため、燃費性能などが高いグリーンタイヤの需要は拡大が予想されており、LanxessはSSBRの現地生産に踏み切る。ブラジルでのESBR生産についてはドゥーケ・デ・カシアス工場に集約する。

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Lanxessはグリーンタイヤに用いられるSSBRとネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-PBR)の世界生産能力を過去2年間で7万トン引き上げた。15年上半期からはシンガポールに建設中の工場でNd-PBRの生産を開始する予定だ。

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