製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月28日発表した2012年12月期決算の営業利益(EBIT)は39億6,000万ユーロとなり、前期比で4.6%減少した。同社製避妊薬「Yaz」「Yasmin」の副作用をめぐる訴訟などで特別費を計17億1,100万ユーロ計上したことが影響。最終利益も1.0%減の24億4,600万ユーロに落ち込んだ。売上高は8.8%増の397億6,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。
\製薬部門のEBITは32.5%減の21億5,400万ユーロに後退した。特別費の計上額は15億8,200万ユーロに上る。売上高は8.4%増の186億1,200万ユーロに拡大した。
\樹脂部門でもEBITが5.7%減の5億9,700万ユーロに縮小した。売上高は6.2%増の115億300万ユーロに拡大したものの、原料・エネルギーコストの上昇分を川下に転嫁しきれなかったことが響いた。
\農業科学部門は好調で、EBITは前期の5億6,200万ユーロから15億3,900万ユーロへと急増。売上高も15.5%増えて83億8,300万ユーロに達した。
\今期は売上成長率で4~5%、特別費を除くEBITDAベースの営業利益で1ケタ台半ばの伸び率を見込む。
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