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2013/3/6

企業情報

Alstom S.A.―海底送電ケーブル敷設を初受注―

この記事の要約

重電大手の仏Alstom(ルヴァロワ・ペレ)は2月26日、ドイツの北海・フリースランド諸島沖に建設予定の洋上風力発電パーク「DolWin3」と陸地を結ぶ海底送電ケーブルの敷設を、高圧送電網大手のTennetから受注したと […]

重電大手の仏Alstom(ルヴァロワ・ペレ)は2月26日、ドイツの北海・フリースランド諸島沖に建設予定の洋上風力発電パーク「DolWin3」と陸地を結ぶ海底送電ケーブルの敷設を、高圧送電網大手のTennetから受注したと発表した。Alstomが北海の海底送電線敷設を受注したのは今回が初めて。敷設するのは洋上・陸上合わせて全長162キロメートル、送電容量900メガワットの直流高圧(HVDC)ケーブルで、変電所敷設もあわせて手がける。受注規模は10億ユーロを超える。

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Tennetは北海沖と陸地を結ぶ高圧送電網の敷設・管理を義務づけられている。同社が計画・管理する海底送電ケーブルはDolWin3含めて11件あり、送電容量は平均的な原子力発電所5基分に相当する6,200メガワットに上る。

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『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Alstomは敷設用のケーブルを伊Prysmian Groupから調達する。HVDCケーブルを製造するのはPrysmianとスイスのABBに限られるという。

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変電設備プラットフォームはNordic Yards Wismarの製品を採用する。業界関係者によると、ケーブル価格は3億5,000万ユーロ、同プラットフォームは3億3,000万ユーロに上る。

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