印刷機械大手の独Koenig & Bauer(KBA、ヴュルツブルク)は2月28日、イタリアの特殊印刷機械メーカーFlexotecnicaを伊競合Officine Meccaniche G. Cerutti(OMGC)から買収すると発表した。KBAが軸足を置く枚葉・輪転印刷機市場が急速に縮小していることを受けて、新たな事業分野を開拓する狙い。クラウス・ボルツァシューネマン社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し、「意識的に未進出の分野で新たな事業を模索している」と述べ、事業の多角化を今後も推し進める意向を示した。
\Flexotecnicaはフィルムなど柔軟包装材料向けの印刷機械を製造している。従業員数は100人強。販売地域は主に欧州に限られており、KBAの傘下に入ることで販路を世界的に拡大していく。KBAは同社を100万ユーロ未満で買収する。
\KBAが3月1日発表した2012年決算の営業利益(特別要因を除く)は3,000万ユーロ超となり、前年の990万ユーロから3倍以上に拡大した。人員削減とコスト削減が奏功した格好。売上高は4年に1度開催される業界見本市Drupaの効果もあり10%強増の13億ユーロに上った。
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