Thaliaなどドイツの大手書店は7日、電子書籍販売の共同プラットフォーム「Tolino」を立ち上げる。電子書籍市場で圧倒的なシェアを持つ米アマゾンに対抗する狙い。Tolinoには一般の書店も出店できるようにする意向で、インターネット通販に圧迫されている実店舗型書店にとっては生き残りのチャンスとなる可能性もある。
\Tolinoの立ち上げに参加するのはThalia、Weltbild、Hugendubel、Club Bertelsmannの4書店と電気通信サービス大手のDeutsche Telekom。7日から同名の端末(Tolino)も販売する。書籍タイトル数は30万に上る。
\システムと端末はDeutsche Telekomが開発した。ダウンロードには自宅の無線LANか全国に1万2,000カ所あるDeutsche Telekomのホットスポット、参加書店の店舗(1,500カ所)を利用。購入した電子書籍はDeutsche Telekomのクラウドに無料で保存できる。端末が壊れてもアクセス可能だ。
\端末はタッチスクリーンを採用しており、バッテリーの駆動時間は最大7週間。2,000冊を保存できる。
\端末の価格は各書店が独自判断で決める。Weltbildは99.99ユーロを予定している。電子書籍の価格も各書店が決めるため、利用者は価格を比較したうえで購入できる。
\市場調査大手GfKによると、ドイツの電子書籍市場規模は昨年1億ユーロだった。シェアはアマゾンが46%でトップ。2位はWeldbild(同15%)、3位はThalia(12%)、4位はeBook(10%)だった。
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