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2013/3/6

経済産業情報

カーシェアリング人口45万人に急増、駐車スペース不足の解消が課題に

この記事の要約

独カーシェアリング業界団体BCSは2月26日、カーシェアリングを最低一度以上、利用したドライバーが昨年45万3,000人に達し、前年から約20万人増加したと発表した。ステーション型の利用者と、大都市の路上で乗り降りできる […]

独カーシェアリング業界団体BCSは2月26日、カーシェアリングを最低一度以上、利用したドライバーが昨年45万3,000人に達し、前年から約20万人増加したと発表した。ステーション型の利用者と、大都市の路上で乗り降りできるフリーフローティング・サービスの利用者がともに大きく増加しており、連邦環境庁のヨッヘン・フラッシュバルト長官は「カーシェアリングはバス・鉄道、自転車、徒歩に並ぶ、環境に優しい移動手段として定着した」との見方を示した。2020年には利用者が200万人に拡大すると予想されている。

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ドイツ国内には343都市に計3,250カ所のカーシェアリング・ステーションがあり、車両数は合わせて6,700台に上る。同サービスの利用者は昨年27万人で、前年から22.7%増えた。

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フリーフローティング・サービスは計7つの大都市で2年前から行われている。利用者数は18万3,000人で、そのうちの14万6,000人は昨年から利用を開始した。

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BCSのヴィリー・ローゼ会長はカーシェアリング用車両の駐車スペースが人口密集地域で不足していると指摘。今後は政治に働きかけてこの問題の解決を図る意向を示した。

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