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2013/3/6

経済産業情報

ネットで化粧品購入、ドイツ人ユーザーの43%に

この記事の要約

企業コンサルティング大手A.T. Kearneyがこのほど実施したアンケート調査で、ネット通販を利用して化粧品・ボディケア用品を過去1年間に1回以上、購入した消費者がドイツのネットショップユーザーの43%に上ることが分か […]

企業コンサルティング大手A.T. Kearneyがこのほど実施したアンケート調査で、ネット通販を利用して化粧品・ボディケア用品を過去1年間に1回以上、購入した消費者がドイツのネットショップユーザーの43%に上ることが分かった。当該小売市場全体に占めるネット通販のシェアは2.6%(3億7,200万ユーロ)と規模は小さいものの、成長率は17%と全体の6倍に上っており、メーカーと小売事業者は販売チャンネルの多様化に対応する戦略の構築を迫られそうだ。

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ネットで化粧品・ボディケア用品を購入する人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「好きな時に購入できて楽」(33%)で、「価格が安い」(25%)「(商品情報・価格などを)自分で調べられる」(21%)も多かった。逆に店頭購入派にネットで購入しない理由を聞いたところ「買う前に手にとって見られない」がトップで、「送料が高すぎる」も目立った。

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利用するネットショップで重視する点に関する質問では、個人情報に対するセキュリティなど「安全性」を挙げた人が最も多く、ユーザーの52%が「非常に重視する」と回答した。

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実際に利用したショップではアマゾンがトップだった。ただ、これにはお国柄があるようだ。ドイツと英国では書籍・家電から化粧品までなるべく同じショップで購入しようとする傾向が強いのに対し、フランスではSephoraやYves Rocherなど化粧品専門ショップを利用する傾向が明瞭という。

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