化学大手の独Henkel（デュッセルドルフ）が6日発表した2012年12月期決算の営業利益（EBITベース、特殊要因を除く）は前期比15.1％増の23億3,500万ユーロとなり、11年12月期に引き続き過去最高を記録した。08年に開始した事業再編プログラムが奏功。売上高も5.8％増えて過去最高の165億1,000万ユーロに達した。最終利益は15億5,600万ユーロで、30.6％増加した。
\同社は08年、競争力の弱いブランドの廃止方針を打ち出し、ブランド数を大幅に削減した。また、成長率の高い新興市場での事業を強化したほか、人員削減も実施。売上高営業利益率（同）は08年12月期の10.3％から14.1％へと上昇し、12年12月期目標の14％を上回った。
\今期は買収を除いた内部成長ベースで売上高を3～5％拡大し、売上高営業利益率も約14.5％に引き上げる意向だ。売上高は16年までに200億ユーロに増やす目標で、目標実現に向けて買収も視野に入れている。売り上げに占める新興市場事業の割合は12年12月期の43％から50％に高める計画。
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